フラれ続けて、クヨクヨ。
いきなりシビアなお話ですが、
臨床研究となると、現実には何かとお金がかかります。
細かいことを言えば患者さんの同意書1枚だって、コピー用紙とコピー代が必要です。
となると、やはり助成金をいただいて、なるべく経費節減したいなと思うわけで。
私も、自分の研究で使う家庭血圧計150台の購入費用、100万円!を捻出するために、入学当初から2~3年、各種助成金の申請をせっせと行っていました。
循環器病研究振興財団、ファイザーヘルスリサーチ振興財団、聖ルカ・ライフサイエンス研究所、大和證券ヘルス財団、薬学研究奨励財団・・・いやあ、これだけの所に申請しまくったのですが、全てダメ。とほほ。
競争率も高いので仕方が無い、と言ってしまえばそれまでですが、さすがにラブレター出しまくって、全員からフラれて全滅、というのも辛いですなあ。
そこで、まあ10万円だけでも!と思い、地元の県薬剤師会の研究助成に応募しました。
本命ではないけど・・・なんてラブレターだったらやってはいけないことですが。
応募1ヶ月後に、追加資料を出して頂戴、というお手紙が来て、「おおお、これは脈アリ!」と期待して再度追加資料を提出。
2ヶ月後に来た審査結果をわくわくしながら読み始めると・・・「不適合」。えええ、どぼして?
その理由を読むと・・・「研究自体、また結果についても興味をそそられるものと評価しております。」それなら、助成して(泣)。
「ただし、本会の想定する助成対象かというと、若干趣旨に外れているという結論になりました。」だったら、追加資料出す前に言って(泣)。
「薬剤師会が求めているのは、仕事の合間に自分たちのモチベーションを高めるために行うレベルの研究であり、それが同じようなグループの参考となるよう、広く活用の利く研究だと解釈しています。その意味からすると、今回の研究は、一般の会員が真似ようとても出来るものではない高いレベルのものであり、本会が想定する助成対象には適合しないと判断させていただきました。」この文章の意味するところは??
後半部分はとってつけたお世辞として、前半部分はかなりのショック。
私の研究は、モチベーションが高まらず、応用も利かないと、薬剤師会が判断したということ?困ったなあ、私の研究、薬剤師に広く応用してもらいたいと想定してやっているのに。
そんな風に逆ギレしても、助成金が舞い込むことはなく、結果、大学の研究室が調達してくれた家庭血圧計150台分を借りて(というより、半ば強奪して)、研究スタートしました。
指導教授も、「10万円もらったとしても結局は血圧計工面出来ないことには変わりないし。助成金を大学院生がもらえないことはよくあることだし。クヨクヨしなーい。」と慰めてくれましたが、今後も研究を続ける限り、同じ悩みを繰り返すことになるので、やっぱりクヨクヨしちゃうでしょうねえ。
今回はお金の問題もさることながら、一番の問題は私が良かれと思ってやっていることが、県薬ではすんなりと受け入れてもらえなかったことが、気になります。
むしろ批判されると覚悟していたお医者さんたちからはウケが良かっただけに、不思議。
論文出した後に、お医者さん、同業者の薬剤師、患者さん、それぞれの立場の方からどういう反応が来るのか?それを楽しみにしている今日この頃です。
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Comments
初めまして。
私は都内の病院(400布団)で薬剤師をしております。
一昨年(大学卒業10年目)の秋、ふと思い立って翌年の春に社会人大学院(修士)の世界に飛び込みました。
入った理由はといいますと・・・
本当は大学卒業後にそのまま大学院へ進学したかったのですが、家の経済的な理由で断念しまして病院へ就職して10年が経過。
その間、結婚し、家を買い、息子2人を授かりました。
まさしく、幸せな日々を過ごしていたのですが、自身の中で何か満たされないものがありました。
その時はそれが何か分からなかったのですが、このブログで気づいたことは「20代のガッツが完全燃焼されていなかったのかなぁー」なんて勝手に思っております。
そんなこんなで現在社会人大学院修士課程2年生をしておりますが、ちょっぴり悩みもあります。
それは、このまま博士に進むか否かです。
私自身は現在、がん専門薬剤師を目指しています。ただ、30代半ばにある身としては色々と効率的に物事を進めなければと思っておりまして、がん専門を取るためにがんに関する論文を2編書くのなら、一緒に学位を狙いながら達成してしまった方が一石二鳥とか・・・とてもアホなことを考えています。
ただ、真面目な話、これから博士課程に進むとなりますと、①家族への金銭的・時間的な負担、②博士号取得が必ずしも人生のメリットになるとは限らないことへの不安、③英文による論文が書けるのかという不安。があります。
幸い、嫁は「行けば~」と背中を押してくれているのですが、正直③が不安です。
当方は英語が苦手です。
もちろん、博士へ進むとなったら英語を猛勉強するつもりですが、管理者様は③は難なくパスできたのでしょうか?
アドバイスなど頂ければ幸いです。
Posted by: 1ガッツ!! | November 05, 2008 at 12:09 AM
1ガッツ!! さんへ
ブログを見ていただいてありがとうございます。
当方まだ学位を取得しておらず、アドバイスを差し上げるほどの実力はありませんが、苦労したことをお話することは出来るかと。ご参考までに。
英語について:
これは、苦労するけど苦労しない、禅問答か!という感じですが・・・論文書くには苦労するけど、博士という学位を取るために苦労することには入らない、と言うことです。
論文・学位共に内容勝負です。中身が良ければ、英語の校正サービスは世の中にごまんとあります。それを利用すればいいだけです。大学によっては、無償でそのサービスをして下さる所もあります。
ですので、英語を理由に博士号取得をあきらめるのは、もったいないです。
また、論文書くことと一般的な英語の勉強は似ているようでいて似ていません。論文書くことが、アカデミックにおいては一番の英語の勉強になりますから、英語のための英語の勉強をしなくても、大丈夫です。
また、良い指導者がつけば、英語、論文共にみっちり直してくださいます(私の場合)。
院試の英語も、論文を沢山読んで過去問対策すれば大丈夫です。
学位について:
まだ論文博士というすばらしいシステムが大学には残っています。新しい知見を得た論文であれば、それを基に学位をいただけます。
ですので、無理に大学院へ行かずとも学位を取得できる方法がありますので、お調べになってみてはいかがでしょうか。(これが一番お薦めの方法のように感じます)
1ガッツ!!さんが博士取得後にやりたいことは?:
これが最大のresearch questionです。
PhD.を取らねば出来ないことなのか。修士で十分ではないのか。
がん専門薬剤師になることが、一番の目標とすれば、私なら、がん専門薬剤師になり(あるいはなる過程で)論文を書き、それが2報出来たところで論文博士として学位を取ると思います。
PhD.は研究職、教職に就く以外、必要ないと思うのが、私の考えです。実務においては修士で充分だと思いますがいかがでしょうか。
いずれにしても、理解のあるご家族に恵まれてお幸せですね^^。
たくさん悩んで、ガッツ溢れる30代をお過ごしください!
Posted by: 管理人 | November 05, 2008 at 06:51 AM